バイデン政権「クアッドを継承・発展させていく」との宣言に韓国がため息……なぜなら……

2021.02.01

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サリバン米大統領補佐官「バイデン大統領、クアッドを継承・発展」…韓国の外交負担はさらに増大(中央日報)

ジョー・バイデン行政府のジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が対中国圧迫協議体である「クアッド(Quad,米国・日本・オーストラリア・インドが参加した集団安保協議体)」の継承を公開的に明らかにした。クアッドはトランプ前政府で作られた。文在寅(ムン・ジェイン)政府ではバイデン・習近平時代を迎えて米国か中国かという選択の圧迫がさらに大きくなるものとみられる。

サリバン氏は先月29日(現地時間)、米平和研究所(USIP)のテレビ会議を通じて「クアッドの形式(format)と作動方式(mechanism)を継承・発展させる」として「(クアッドは)太平洋地域で米国の実質的な政策をたてていく基本的な土台になるだろう」と話した。アントニー・ブリンケン新国務長官が最近、日本・オーストラリア外交長官との電話会談でクアッドの重要性を強調したことと同じ流れだ。

韓国外大国際地域研究センターのカン・ジュニョン・センター長は「クアッドが中国はもちろん、北朝鮮に対する圧力の仕組みになり得るということからトランプ氏の遺産であるにもかかわらず、アジア地域の管理のためにクアッドを継承するとみられる」として「韓国にはクアッドへの参加を準備してほしいという事前予告に読まれる」と話した。
(中略)

サリバン氏は北朝鮮問題には言及しなかった。ブリンケン長官も先月27日初めての記者会見で北朝鮮という言葉に言及さえしなかった。南北関係の改善のために米朝交渉をバイデン政府の優先順位に入れたがる韓国政府の立場とは対照される。経済社会研究院のシン・ボムチョル・外交安保センター長は「バイデン行政府が北朝鮮に対して意図的に言及しない部分もある」として「時間をかけて北朝鮮を綿密に観察するという意味」と話した。

(引用ここまで)


 バイデン政権発足以前、韓国メディアからは「バイデン政権は韓国に親しみを感じているに違いない」とか「日本よりも韓国を重視するだろう」といった予測が多く建てられていました。
 その根拠は「人権重視の政権となるから」というものだったのですが。
 いや、なんでよ(笑)。

 ムン・ジェイン大統領は「バイデン政権はシンガポール宣言の精神を継承しなければならない」とか言い出し、カン・ギョンファ外交部長官(当時)はなぜかコロナ禍の中で訪米して「新政権が戦略的忍耐に回帰することはないだろう」と言い放ってました。
 あたかも呪いのようですね。
 ま、日本からも一部からは「トランプ外交を否定するために積極的に北朝鮮政策に取り組む」って予想が出たりもしていましたけども。

 基本的にトランプ政権での対中政策の方向性は取り込み、細部での修正を試みるといったような感じですかね。
 当初は自由で開かれたインド太平洋(FOIP)という用語を使おうとはしていなかった、なんてところもありましたが。
 同盟国である日本側からの「インド太平洋戦略はそもそも日本の提唱したものだ」との説得もあって使用するようになりました。
 バイデン政権が同盟国から無用の疑念を持たれることを避けようとした判断だったといえます。

 そして、軍事戦略上での「アジア版NATO」ともされるクアッドも継承することを言明。
 おそらく小国をクアッドに加えようとするクアッドプラスの概念も継承することでしょう。
 中国封じこめ政策を継承する、ということで韓国からはため息にも似た声が聞こえてきています。
 北朝鮮強硬派のブリンケン氏が国務長官、知日派とされるカート・キャンベル氏が国家安保会議(NSC)の「インド太平洋調整官」であるという時点で分かっていたことですけどね。

 韓国はバイデン政権に期待していただけに落胆も大きいというところなのでしょうが。
 そもそもまともな国だったら政権担当が変わっただけでなにもかもが反転するわけがないんだよな……それぞれの個人の特性はあるにせよ、政策っていうものは国民の要請によって成り立つものなのだから。

 多国間の交渉を重視するバイデン政権であってもCPTPPに即座に再加入とならないのも「各国と結んだFTAでアメリカが一方的に損をさせられている」という国民からの認識があってこそ。
 NAFTAや米韓FTAの見直しはトランプ前大統領の公約ではありましたが、国民がそれを求めていたからこそ公約に入れたという部分もある。
 歴史を見ても「一気に変化することがある」のも確かですが、ほとんどの場合は変化というのはゆっくりと訪れるものですよ。
 革命やら明治維新みたいなことがそうそうあるわけがないんだよな、ということでもありますかね。

Source: 楽韓Web

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